日本に居ながらにして、たくさんの種類の魚が釣れる。それが管理釣り場です。
ゲーム性の高いトラウト類をはじめ、獰猛なイワナ類、幻の魚イトウの引きが味わえることもあります。
しかも寒くなってほとんどの生き物の活性が下がる時期に反対に元気になるというのも、オフシーズンの楽しみを求めるアングラーにはたまりません。
東海地方にはたくさんの管理釣り場があります。夏、雷魚釣りにはまっていたお客さんたちも冬になるとトラウトマンに変身し、毎週のように管釣りに走ります。
2000年代初頭にブームが始まったこの世界も、様々な進化、多様性を生んでおりますのでそれらを紹介していきますね!
管理釣り場と聞いて、「釣堀」と言うイメージがわいてしまう人も多いと思います。実際私もそうでした。なぜなら、このホームページで紹介している他の釣り、雷魚釣り、鯉釣りなどは、魚が居る場所を探すことが最重要課題といって差し支えありません。
対して管釣りは、初めから魚が居ることが分かっている場所で釣りをするという世界だったからです。ところがふたを開けてみると、その魚が居る場所にスプーンを投げても口を使いません。そのセレクティブな魚に対して、カラーを変え、ルアーを変え、スピード変え、自分のやったことが魚の捕食パターンに合うと口を使うという、非常にゲーム性の高い世界でした。
しかも、ニジマスとイワナ系だと食性が違うため、狙って魚を釣り分けたり、反対にイワナ系を狙っているのにニジマスが釣れたり、奥の深さを持っています。自分の考えがはまると、自分だけが爆釣したり、またその逆があったりと、本当に夢中になってしまいます。
現在、トラウト管理釣り場は、レギュレーションを厳しくし、限られたルールの中で結果を出すことを求め、自身のスキルをアップさせて行き、安定した釣果を上げて楽しむエリアと、自由なレギュレーションの中で様々な楽しみを見つけ出し、他の釣りがオフシーズンになっている中でゲームを展開するエリアとに分かれています。
でんでんまるから足を運べる距離にある、前者のエリアは、限られたルールの中でも結果が出せるように放流されている魚の数が多く、小型のトラウトが多いという印象があります。
ただ、ブラックバスや雷魚釣りをメインに行っている人では、リトリーブやアクション、アワセなどすべて変わってきますので、イメージがつかめないかもしれません。そこで、下に動画を用意してありますので、参考にしてみてください。
普段、雷魚釣りやナマズ釣り、スピニングゲームでも大型のテラピアや中型のシーバスといった、右巻きでパワーゲームを展開している何も分からない私でも、エキスパートの方に教えてもらい、釣れるようになった模様や、ペレットパターンと言う野生の釣り場では存在しない釣り方をしております。
レギュレーションが自由な釣り場でも、でんでんまるから2時間くらいまでで足を運べるエリアでは、ワームが禁止であったり、餌釣りを許可していない場合がほとんどです。
そこで、力を発揮するのが小林重工の商品です。ただ、マ式の場合、DVDや動画で、鈴を付けて待っているイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、本来はルアー的な使い方をするアイテムであり、80年代に流行したスライダーワームやジェリーワームの棒引きのようなノリでアタリを楽しめます。
326は手前の魚をフリッピングやステイ、フォーリングで楽しめますし、ブラックバスにおけるワームゲームのような楽しさを8ENシリーズで味わうことができます。
さらに、軽いマイクロスプーンで安定して小型の鱒を釣り続けるという、特化した釣りではないので、お手持ちのロッドや、トラギア、ストレスフリーライトゲームのような様々な用途でお使いいただけるタックルで楽しむことができるのも特徴です。
ですから、他の釣りを楽しんでいる方に、オフの楽しみとして、スキルアップとして、専門にやっている釣りの延長として行えるのです。
実釣と説明を紹介した動画がありますので、是非ご覧ください↓
レギュレーションが厳しく、小林重工のアイテムや毛が付いたものを使えないエリアの場合でも、フライタックルを用いればOKである所もあります。
さらに、明確にフライエリアが用意されている所もあり、ビギナーの方や釣りの経験が浅いお子様や女性などにそちらを勧めて、ご自身はテクニカルなスプーニングを楽しむとか、ルアータックルでは許されないウキ釣りのような釣りを楽しみ、後からタックルを持ち替えてルアー釣りをするなど分けて楽しめる場合もあります。
行動範囲や釣りに使える時間が限られている人でも、レギュレーションで許される場所に足を運ぶ必要がなくなりますね。(それぞれのエリアにおけるリアルタイムのレギュレーションは必ず確かめてからお出かけください)
小林重工のアイテムは巻物というより、「置物」という表現がぴったりの使用方法であったり、小林重工 甲型 SA4式のような、ノベ竿的な使い方をするものがあるので、フライキャスティングの技術は必要なく、廉価版のセット物でもいいので揃えれば、可能性が広がるでしょう!
管理釣り場において、実際に釣りをしている様子。
管釣りは、お金を払って遊ぶものなので、自分の好きなようにすればいいのですが、お金を払ってボウズなのは悲しいし、人より多く釣れれば嬉しいものです。
そこで、とりあえず魚に出会える近道の基本を紹介します。
ニジマスという魚は、雷魚やブラックバスのように一定の動きから動きが変わった時に捕食モードに入るという性質を持っていません。
反対に、動きが変わったりすると見切ってしまいます。色を変えても、ルアーを変えても結果がでないときは、さらにゆっくりと巻いてみましょう。
以前、管理釣り場の関係者の方に
「やけにゆっくりだね~とお客さんに言われるけど、これが普通なんですよ」と教えてもらったことがあります。小さいリールを使うのは、このためでもあります。
これは、ここらへんだけではなく、関東地方でもかなり効く釣り方のようです。私もお客さんと行った時にぜんぜん釣れずに、この方法を試したら3投目にあたりがありました。
ずるずると引いてくる方法と、斜めに徐々にあげてくる方法があります。両方試してみましょう。浅くて根がかりが多い場合は、スプーンを軽くしてみると根がかりが減ります。
管理釣り場は、目の前に魚がたくさん居ます。
居るところに投げているのに、ちゃんと一定のスピードで巻いているのに、周りの人が釣っているのに結果が出ないのは、ルアーやカラーが魚の捕食パターンに入っていないことが考えられます。
そのパターンを探すのが楽しみなので、どんどん変えて楽しみましょう。
皆が釣れていないのに、やたらひとりだけ釣っている人がいます。
当たり前の話ですが、人と違うことをしています。
その人だけが釣れる理由が、カラーなのか、ルアーなのか、引き方なのか、
とにかく真似をしましょう。
その答えを探すのが管理釣り場の楽しみなのですが、
とりあえず結果を出すには、これが近道です。
しかし、それで釣れて終わってはいけません。
なぜ釣れたのかを考えなければなりません。
その答えの引き出しをたくさん持っている人が、たくさん釣る人なのです。