渓流スピニングにおいて必要な性能は、アングラーのスタイルによって異なります。
近年の流行は、ラインの進化もあって、主にトウィッチレスポンスなどを考慮したセンシティブなものが多くなり、使うルアー、スタイルへの指向性を絞ってしまうようになりました。 例えばPEとシンキングミノーの組み合わせ、などその方向に関しては、非常に素晴らしいものがこの10年で見ても数多く登場しています。 しかしながら特化することによって、使えないことはない、けれど偏ってフックアウトが多いルアー、フックが出て来たように感じます。 もう一つ、ルアーフックの多様性。 これはトレブルなら気にしなくてもよいのですが、ひと昔前とは異なり、様々な価値観からシングルフックの種類も増え、 それぞれの軸径や形状によりフッキングスタイルを変える必要が起きるほどの多種多様なフックが登場し、他の釣りよりもアングラーを悩ませています。
なんてことのない話、それは釣り場が渓流だからです。渡れるほど浅くなったと思えば突然の深い淵、砂防ダムから突然の激流に合流点、さらにはワンキャスト内でもめまぐるしく有効水深が切り変わる。こんな狭い森の中にとんでもなく沢山のシチュエーションが詰まった釣り場に、専門性の高い竿では手出しができない場所が数多く生まれてしまうのです。 そんな中ソルシエ52ULは、少し鈍め、昔のテイストを追求しました。 ラインやフックなどの多岐に渡るシステムの違い、シチュエーション変化に対して、『そこで悩まなくていい』がコンセプト。
